福岡IR施設計画におけるカジノのシェアは3%以下であり、国が定める特定複合観光施設(IR)整備法に則った、一群の施設による開発を目指しています。
※MICEとはMeeting(ミーティング)、Incentive Travel(インセンティブ トラベル)、Convention(コンベンション)、Exhibition / Event(エキシビジョン/イベント)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称。
日本におけるIR計画は単なるカジノ建設ではなく、世界水準のスケールやクオリティを有するMICE施設やホテル、ショッピングモール、スポーツ・アミューズメント施設、美術館等、国内外の観光客誘致につながる複合施設の整備です。
日本型IRが目指すもの
観光庁は2017年5月発表のIRに関する説明資料の中で、アジア・太平洋地域における国際会議件数シェアの低下を挙げ、「我が国で整備されるIRは、これまで実現できなかった日本の新たな観光の魅力となるよう、アジア最大級のMICE施設とリーズナブルに利用できる上質なエンターテイメント施設が融合した、ビジネスで訪れてもファミリーで訪れても満足できるような施設であるべき。」としています。
画像出展元:
観光庁説明資料
「国際会議場施設及び展⽰等施設について①」より
観光庁説明資料
「国際会議場施設及び展⽰等施設について①」より
あわせて、国際競争力の高い魅力ある滞在型観光地の形成の中核となり、また、伝統・文化といった日本の魅力を広く世界に発信し、全国へ旅行者を送り出す機能を有する、他国にない「日本型IR」として整備すべき、とも記載しています。
IRの波及効果
マリーナ・ベイ・サンズで有名なシンガポールでは、2つのIR施設の開業後4年間で国全体の観光客数が6割、観光収入が9割増加。新規雇用も開業時で約2万人規模の創出となったことから、アジアの玄関口と言われる福岡においても、諸外国での実績を参考にした福岡独自のコンセプトで施設計画を進めたいと考えています。
参考事例;米国シカゴ市とのバリーズ・シカゴ計画
日本型IRの参考事例ともいえる、Bally's Corporationと米国シカゴ市との「Bally's Chicago」プロジェクトは、シカゴ アベニューとハルステッドストリートにある30エーカー(約36,725坪=東京ドーム2.6個分の広さ)のシカゴ トリビューン パブリッシング センターの再開発プロジェクト。
シカゴ市による公募・入札により、複数のカジノエンターテイメント事業者の中から選ばれ、17億ドル規模のデスティネーション カジノ、エンターテイメント、ホテル、MICE施設を提供し、「最高のシカゴ」の芸術と文化、フードとスポーツ、厳選されたダイニングとエンターテイメント体験を提供するというもの。
3,400 スロット、170のテーブル ゲーム、10の飲食店、屋上バーを備えた500室のホテル タワー、3,000席/65,000平方フィートのエンターテイメント センター、20,000平方フィートの展示、屋外音楽会場、水上タクシー乗り場のある広大な公共リバーウォークを含む屋外緑地を有する計画が採択されています。
シカゴ市による公募・入札により、複数のカジノエンターテイメント事業者の中から選ばれ、17億ドル規模のデスティネーション カジノ、エンターテイメント、ホテル、MICE施設を提供し、「最高のシカゴ」の芸術と文化、フードとスポーツ、厳選されたダイニングとエンターテイメント体験を提供するというもの。
3,400 スロット、170のテーブル ゲーム、10の飲食店、屋上バーを備えた500室のホテル タワー、3,000席/65,000平方フィートのエンターテイメント センター、20,000平方フィートの展示、屋外音楽会場、水上タクシー乗り場のある広大な公共リバーウォークを含む屋外緑地を有する計画が採択されています。